スティングレイ・ジャパンとの出会い
今年の5月でスティングレイ・ジャパンが平塚に越してきて丸2年。
今では主にレックやディープを中心とした、テクニカル分野をテーマとしながらお客様と楽しく潜らせて頂いております。
むしろ私自身が楽しませてもらっています。
こんな楽しいダイビングを、みんなにも深く知ってもらいたい、という思いからダイビングのインストラクターという道を選びました。
ですが、インストラクターとして生涯のお仕事にしていこうと思うまでにはたくさんの壁がありました。
この機会にまずは、スティングレイ・ジャパンと、私との出会いを記していこうと思います。
2006年、当時21歳の私は大学3年生、声優という職業を夢見て大学に行きながら養成所に通っていました。
当時やっていたアルバイトはラーメン屋さんでした。毎日、勉強に遊びに、有意義な日々を過ごしていました。
当時SRJスタッフだった知人が、私のアルバイト先のメンバーをSRJでの体験ダイビングに参加させてました。
1回3~4名のメンバーに分かれて、ほとんどのアルバイトメンバーがどんどん体験ダイビングを経験し、水が怖かった私は「全然興味ないからやりたくない」と避けていました。
周りのメンバーがほとんどダイビングをやった後、みんなが口をそろえて「楽しかった!」と話していて、毎回のようにダイビングの話を聞いていました。
「こんな機会はなかなか今後得られないな。続ける気は全然ないけど、ちょっと体験だけやってみようかな」と思い、バイトメンバー3名と一緒に、ついに体験ダイビングをすることになりました。
当時東京都多摩市にあった、スティングレイ・ジャパン。体験ダイビングをする前に、事前の説明や手続きをするのでお店に来てほしいということで、お店にいきました。
「こんなところにこんなお店があったんだ…」
お店がオープンした時からすぐ近くに住んではいましたが、その時はじめてお店の存在を知ることに。
中に入ると、すでに他のメンバーが集まりこれから説明を受ける様子。
体験ダイビングでどんなことをするのか、どんなことに注意すればいいのか、どんな楽しみがあるのか、いろいろな説明を聞き映像を見たりして怖さや不安とドキドキした気持ちが生まれてきました。
説明してくれた、知人でSRJスタッフでもあるインストラクターさんは、明るい雰囲気で笑顔でテンション高く説明してくれ、不安もちょっとずつ取り除こうとしてくれていました。
そしてしばらくすると奥から、金髪の男性が出てきて名刺を渡されました。
「はじめまして、代表の野村です」
え、この人が代表!?金髪&金ネック…不愛想だし、こわい…。
そんなことを考えながら、野村を全身見まわしてしまう私。
「あ、鈴木雅子といいます、よろしくお願いします」
挨拶も早々に、その後すぐに野村は奥へまた入って行って姿が見えなくなってしまった…。
そのあとも体験ダイビングの説明をされながらも奥に金髪&金ネックの野村がいるのかと思うと、なんだかハラハラドキドキしていた。
数日後に控えた体験ダイビングへの説明は一通り終わり。
新しい分野への挑戦に向けてドキドキ不安も多かったが、少しワクワクして当日を迎えるのであった。
つづく…