愚か者からテクニカルダイバーへ 5
数十年前のテクニカルダイビング出会う前のお話です。
このシリーズの話は実際の出来事を元に書いていきます
登場する人物名は仮名を使う事もあります。
インストラクターとしてではなく一人のダイバーの物語です。無謀なダイビングで愚か者にならないようにしてください。
しばらく空いてしまいましたが、話を進めたいと思います。
水深75mまで行き、絶頂を迎えていた愚か者は、国内で更に犯してはいけない愚行を行ってしまいました。
伊豆半島某所、ショップの定休日に当時のスタッフ2人と3人で潜りに。
20代後半で、かなり調子に乗っていた時期ですね。
3人でエントリーして、深場へ!装備はもちろん一般的なシングルタンク装備。
(この時期にはテクニカルダイビングという手法は全く知らない時です)
水深40m付近でスタッフ二人と別れ、単独でその先へ!
かなり前の事というのもありますが、深場での景色は、ほぼ覚えていません。
当時、深場に1mほどのヒラメが生息していたので、それは覚えています。
さきへ進んで行きます。水深50mは根拠のない自信から気持ちは余裕でした。
水深60m。やや緊張感が。この辺りはゴロタがまだ続き薄暗くなってきます。
水深65m。この深度はバリなどの南国でしか経験してないので、水温や透視度などが違い
酔いもひどく、焦点が合わなくなってきて、判断力の低下も感じます。
しかしバリ島で75mに行ったがために(前回を参照)、まだ大丈夫と思っていました。
水深70m!伊豆では初めての深度!天気は良かったのですが、かなり暗い。当時の
水中ライトも現在と比べ光量も低い。
いよいよ75m。コンピューターばかり見ていたので、はっきり言って景色は岩しか覚えてません。
この先は未知の水深。何があるのか、自分は大丈夫なのか。この時には深度の事しか考えていませんでした。
そして水深80m。
この後、あんなことが起こるとは当時の自分は想定していなかった。
続く